ワールドハピネス@夢の島公園陸上競技場へ。空は雲に覆われ、夕方には不穏な風が吹いたりして、いつ雨が降ってもおかしくない状況だったが、奇跡的に最後まで持った。太陽は顔を出さず、結果的に最高の夏フェス日和であった。雨が降ってもきついが、ピーカン照りでもきついのだ。
そうはいっても、暑い。汗噴きまくりである。観客がみんなしんなりしていた。芝生に寝っ転がっている姿は、まるで浅漬け。いたるところに人間の浅漬けがころがっていた。中には煮しめたような人もいたが。
肝心のステージは、どれもよかった。ピューパは、やっぱり知世がかわいい。透き通る歌声は野外で聴くと格別。ラブ・サイケデリコは、途中、YMOの「ナイス・エイジ」を演奏するという心憎い演出。このバンド、安定感ある。フェスにもってこいのバンド。スチャダラパー、ずいぶんひさしぶりに観た。「今夜はブギーバック」ではオザケンも声の出演。YMOのバックで小山田圭吾がギターを弾いていたので、奇しくもフリッパーズ・ギターが揃った。
相対性理論は初体験。たのしみにしていたバンド。昭和の香り、80年代の香りがして、ひじょうに好み。ジューシィ・フルーツとかトムトム・クラブなど思い出したりして。演奏もうまい。CD買おう。
今日一番のお目当ては、YMOではなく、ムーンライダーズ。一曲目は、予想当たり、「ヴィデオ・ボーイ」。しかし、「夢が見れる機械がほしい」は野外フェス向きではない。案の定、客が座りだし、寝だした。こういうときファンはやきもきする。
大トリのYMOの一曲目は、なんとビートルズの「ハロー・グッドバイ」。しかも小山田圭吾がヴォーカル。幸宏のドラムがリンゴ・スターであった。最後は、アンコール曲「ファイアー・クラッカー」で閉幕。今回のYMOは、高橋幸宏はドラムに徹し、細野晴臣はエレキ・ベース。幸宏のドラムが存分に聴けたのがうれしい。
しかし、年齢層高いロック・フェスだ。高野寛の「ベステン・ダンク」や「虹の都へ」で、隣の人が跳び上がって喜んでいたくらいだから。私も大盛り上がりだったが。
都会で、芝生に寝っ転がって観られるフェスというのは貴重だ。でも、フジロックとか、だだっぴろいところで観たいな、やっぱり。
ロックフェスティバル先づ麦酒のむ草に坐し 榮 猿丸
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