昨夜遅く帰宅すると、『セレクション俳人プラス 新撰21』が届いていた。40歳未満の若手俳人のアンソロジー。まだパラパラとしか見ていないが、おもしろい。最初の感想は、人選がバラエティに富んでいるのがよかったということ。これが、高柳克弘とか佐藤文香とか相子智恵とか、雑誌でみるような人たちばかりが並んでいたら、意外につまらないんじゃないかと思う、本としては。評価の定まった俳人のアンソロジーならいざ知らず、この本で実質的に俳壇デビューする人もいるわけで、なんでこんな奴がのってるんだ、と言われそうな人がじつはこの本を魅力的にしている、と感じた。まだパラパラ読みの感想だが。巻末の、筑紫磐井、対馬康子、小澤實、高山れおなの合評座談会も4人のバランスがよく、オールド・パーソンズ・ガイドとして抜群の企画。痒いところに手が届くような配慮がうれしい。編者と島田牙城氏、さすがだ。作品自体の評価は作者の負うところだが、一冊の本としてとても充実している。なによりおもしろい。
座談会でも述べられている、「澤」の若手特集(2007年7月号 特集「二十代三十代の俳人」)では13人50句だったが、今回は21人100句。100句ならぶとさすがにその作家の個性や力量など、いろいろなものが見えてくる。顕わになる。これはまた句集とも違うんだな。アンソロジーの面白さと怖さ。あらためて俳句アンソロジーの魅力を再確認した。
というわけで当分パラパラ読みが続きそうだ。パラパラめくっていて、ふと目が止まり、じっくり読む。そんなことを繰り返す。どこからでも読めるという、これもアンソロジーの愉しい読み方。2100句だもんな。お買い得です、これは。みなさん本屋に走りましょう(今日はまだ東京の本屋では並んでいなかったようですが、数日のうちに並ぶでしょう)。
ちなみにhaiku&meの3人も参加してます。中村安伸は21人のひとり、青山茂根とわたしのオーバー40組は作家小論執筆を担当させてもらっています。しかし3人のうち、プロフィールにhaiku&meのことを載せているのは茂根さんだけという事実が判明。なんということだ。粗忽ですみません。
以下、告知です。
わがhaiku&meの中村安伸さんがMC!
週刊俳句さんの記事からの引用。
第115回現代俳句協会青年部勉強会
俳人とインターネット
30 年前、車が飛行し、テレビは立体映像、月への定期便が運行されるような21世紀を誰もが夢想していました。しかし、携帯電話やインターネットの普及を予知した人はいませんでした。俳人が「インターネットと俳句」について薔薇色の未来を語るとき、似たような過ちを犯してはいないでしょうか。正確な知識を持たない人ほどふわふわとした「可能性」を語りがちです。普及して十数年の間、俳人たちがインターネットとどのように関わってきたか、現在どのように活用しているか、その限界や特徴を整理したうえで、はじめて未来に目を向けることができるはず。積極的にインターネットを活用している俳人をゲストにお迎えし、実践的なお話を伺う予定です。
ゲスト:上田信治氏・大畑等氏・小野裕三氏
司 会:中村安伸
日 時:平成21年12月12日(土)14:00〜16:30(予定)
場 所:現代俳句協会分室
(文京区湯島3-10-10吉澤・川辺ビル4階)
※終了後に懇親会を予定しています
参加費 参加費500円、定員30名(受付順)
お申し込み、お問い合わせなど 現代俳句協会青年部
TEL 03-3839-8190 FAX 03-3839-8191
<E-mail> genhaiseinenbu@yahoo.co.jp
『新撰21』、そして現俳協青年部の告知のあとに、自分の句を載せるってどうなの。
ビニルテープの線冴ゆ体育館の床 榮 猿丸
「新撰21」発刊おめでとうございます。
返信削除…って、同趣旨のコメントが殺到中かと思いきや。
コメント欄が静かなので、ここで「おめでとう」は言うべきではないのか、とかなり躊躇しましたが、部外者ということで祝意は伝えたい!
見知った方々のお名前も並んでいて、お愛想ではなく嬉しかったし。
ただ、邑書林の書籍は入手が難しいんですよね(焦)。
まだ読んでおりません。それで「おめでとう」は無責任ですが、検索能力の著しく低いワタクシ、もう葉書で申し込むことに致しました。
申込書欄の「U-40」だとなんだか不安なので、表に正式な題名書こう。
それでいま、アマゾンで俳句とは何の関係もない文法書を買ってしまいました。フランス語とドイツ語とスペイン語。普段必要ないいんですけど。
我ながら「一体、何を目指しているのか」。これで年越せるのかなあ。
12日は法事@船橋と重なっています。たいへん興味深いイベントなのですが、時間的に参加表明できません。ご盛会をお祈りします。
猿丸さまの近作について最後に一言。いや、コメント欄だから最低限の礼儀であろうという判断なわけで「また余計なことを」って感じですが。
これは、選挙会場の景と読みました。離魂的生活俳句ですね。一見、なんのことはないフツーな感じの写生句でありながら、同作者の未来派宣言とも受け取れる。将来的に、画期的な作となるかもしれない。
しかし、オーバー40は大胆な表現だ(笑)。アラフォーで濁してよ。私の自称28歳が痛いじゃないですか。ほんとは34歳なんだぴょん。
珠央さま
返信削除『新撰21』についてありがとうございます。まだ本屋に並んでないみたいね。じつはぼくもまだしっかり読んでません。
拙句についてもうれしい評をありがとう。そう、アラフォーと言いたかったんだ。アラフォー俳人て層厚いと思うぜ。誰か注目してくれんか。
おはようございます。
返信削除なんと!
邑書林の通販ページにさり気なくリンケッジしてあるではないですか。
夕刻から寝落ちしていていま気付きました。葉書出す前で良かった。
やけにタイムラグございますが、BLEACH劇場版DVD第三弾を鑑賞していたからです。劇場版のなかでは、いちばん好きでした。初見だったので、泣きました。いや、初見ではなくとも私はジャンプ系統泣きます。号泣。
NARUTOだと最初のほう、日向ネジが絶体絶命の瞬間、背中で攻撃を受けずに振り向いて最後の反撃をするところとか。死ななかったけど。チョウジも死にませんでした。これだけ泣かせといて、マジ1?
THIS IS IT は1月27日から予約開始だそうです。さて「万太郎の一句」
(小澤實著)本日付は何だったかな。
偽書花屋日記読む火をうづめけり 万太郎
「徒労感と失望」との鑑賞文あり。先述の「マジ!?」は同じ感慨です。
たますけさま
返信削除リンクを貼る機能、というのを、今回はじめて学習しました。それで思わず「澤」にもリンク貼ってしまいました。
出版記念のシンポジウムとパーティーも開かれます。おざわみのとあいこちも登場します。
詳細は下記で。
http://8548.teacup.com/kyouen/bbs
こんばんは。
返信削除今日コンヴィニエントなストア(24時間営業で全国チェーン、通称コンビニ)に参りまして誤情報を書いてしまったことに気付きました。
THIS IS IT は上記日付が「発売日」でした。早いね!
さすがだ!
訂正のためにお邪魔したところ(←意外と責任感ある、とゆうかその前にええ加減なことを書くなよ、自分)また新情報が…。コメント欄だとベタ貼りにしかならないんですね。なるほど、ありがとうございます。
いろいろ勉強になりました。
本日無事落掌、まずは表紙キレイだなあ、と感動。この夜長に楽しく読ませて頂きますw
珠央さま
返信削除THIS IS IT予約しました。安い!と思った。