ロックバンドが好きである。あの、一人じゃなにもできない感じとか、モラトリアムな感じがたまらない。ああ、バンドやりたい。
中学の頃から、断続的にバンドもどきをやっていたが、ステージに立ったことは、数えるほどしかない。
大学のとき、卒業記念ということで、クラスの音楽好きと即席でバンドを組んで、学園祭で演奏したことがある。
みんな、趣味がばらばらなので、演奏したい曲を持ち寄り、その中から選んで演奏した。
覚えているのは、RCサクセションの「ドカドカうるさいR&Rバンド」とか、ピンク・クラウドとか。ぼくが選んだ曲は、フーの「マイ・ジェネレイション」と、バッド・フィンガーの「ウィズアウト・ユー」で、両方とも演奏した。なぜこの2曲を選んだかというと、「マイ・ジェネレイション」は、もうとにかく気持ちいいから。そして、ベース・ソロがある。なぜベース・ソロかと言うと、ぼくはこのとき、ベースを担当したのだ。やっぱり目立ちたいじゃん(ピンク・クラウドの曲も、ベース・ソロがあって、うれしかった)。「ウィズアウト・ユー」は、ボーカルの奴がヘビメタ・ハードロック系の高音を得意としていたから。サビがめちゃめちゃ高いんだ。
なにしろ即席だから、スタジオで皆揃って練習したのは1回だけだった。しかし、このときの演奏がすばらしかった。バンドやったことある人はわかると思うが、あの、一体感、皆の息が揃う感じ、つまりグルーヴが生まれた。素人バンドでは、めったにないことである。
俺たちすげえな、なんて言って、いざ本番に挑んだら、ドラムとタイミング合わない、ベース・ソロめちゃめちゃ、コード忘れて練習と違うことしようとして失敗する、ってなもんである。
ステージ降りて、ちょっとみんな元気なかったけど、「いい思い出になったね!」なんて紅一点の女子が励ましてくれたりして、写真撮って、青春の1ページっぽくて恥ずかしいなんて言いながら、簡単単純な男子はみな元気に飲みにいったのだった。
水洟を拭かれこどもや話止めず 榮 猿丸
榮 猿丸さま
返信削除またお邪魔いたしました。山口珠央です。
だからさ、そもそもベースで目立とうってのが大きな間違いじゃん。もうリズム隊としてドラムにへばりついとく勢いでいかんと。なんか、あの禁欲的な立ち姿がええんとちゃいますか〜。気持ちは分かるけど。でもおそらく、観客はあんまり気付いてなかったんじゃないですかw それにしても、なんで、本番ってうまくいかないのかなあ。私の大学卒業記念の舞台は「源氏供養」という、とんでもなくマニアックで長い舞囃子でした。
舞台の中盤、いきなり型を間違えて違う方向に進んでしまった。そこで引くわけにはいかないので、適当につないで頑張りました。OB、OGの囃子方がいらっしゃるから、やり直すのも無理なわけで。客席の師匠よりほかに気付かれていなかったようで。マイナーな曲を選んで良かった(笑)。あとにもさきにも、あれだけ間違って辻褄合わせたのは偉かった、とほとんど唯一師から誉められたたいせつな思い出であります。
ミック・カーンのベースが好きです。超低音ヴォイスのデイヴィッド・シルヴィアンのさらに上(下?)をいくネバネバ感がたまりません。ソロのSENSITIVEは、歌詞もどうしようもなくおどろおどろしくて大好きです。
エッセイと俳句作品が響き合っていて良いですね。長年音楽好きを続けていると、昔好きだったバンドが、紆余曲折の末に結成20周年を迎えていたりする。小学校低学年くらいのお子さん連れで、ライヴ会場に足を運ぶお父さんお母さんは素敵だと思います。そんな親子の関係なども背景として深読みしつつ。この「こども」は、何の話をしているのだろう。好きな電車について熱く語っているような気がするのは何故かしら。「水洟」のせいでしょうか。頬を赤くして、駅のフォームでお目当ての列車を待っている感じ。以上、飛び入り失礼致しました。
珠央さま
返信削除そう、リズム隊がバンドの命です。あとはどんな下手っぴいでも、安心して聴ける。私はベースが向いていないのがわかったよ。ミック・カーン、「ブリキの太鼓」の頃とか、すごかった。かっこよかった。デビシルの声とよく絡んでいて。
やはり、マイナーな曲を選ぶというのは大事だ。まあ、動揺は隠せないんだけども。
拙句についてもありがとうございます。リアリティよりアクチュアリティを詠みたい、その点こどもは最強だ。
さるまるさま
返信削除エッセイと句のつかずはなれず具合がいい感じですね。
私も中学生のときからバンドをやっていたもので、しかもベース担当だったもので、ひとごととは思えません。
山口さまもおっしゃるとおり、ベースで目立とうなんておかしいのですが、やっぱり目立ちたいという思いはありましたね。
それで、派手なチョッパー奏法ばかり練習していたのですが、仲間はハードロック好きがほとんどで、八分音符を延々と弾かされて不平を言ったりしてました。
今となってみると、まず自分の役割を果たせよ!と思いますが。
それにしても、演奏がうまくいったときの一体感。あれは他では感じない気持ちよさですね。
芝居もやってましたが、それともまた違う感じ。
大学卒業以来ほとんどベースに触りもしなかったのですが、今月末ひさしぶりに中学、高校のときの仲間と奈良でライブをやることになり、アレンジ&練習中です。
オリジナル二曲のみ参加予定なんですけど、メールで音源をもらったりしてます。そういう点、時代は変わりましたね。
ドサクサ紛れにお邪魔致します。
返信削除私の周りの友人でベースをやっていた人に理由を聞くと、
「弦が4本だからギターより簡単かなと思って」
始めたという人が主流なんですが……これって若しかして物凄い邪道??
ベースに愛と誇りを持って取り組んでいる方、大変失礼致しました。
安伸さま
返信削除中学の頃からバンド?ベース?チョッパー!?
知らなかったよ。芝居もやってたんですね。知られざる一面ですね。ハードロックでチョッパーががんがん入ってたら、かっこいいかも。
ライブの宣伝してくださいよ。奈良では、ぼくは行けないけど。
えるさま
ロック系は多いですね、そういうような理由ではじめた人は。逆に器用な人がやる場合もありますね。ギターがなんといっても一番多いから、器用な人がベースやドラムに回るとか。でもやっぱり相性がありますね。ぼくは一番最初に触った楽器ってドラムなんですよ。従兄の。本当はドラムがずっとやりたかったんです。ドラマーがいないときは叩いたりしてたんですけど。家で練習できるドラムセットを買おうかと何年も悩んでいます。
『パイレーツ・ロック』という公開中の映画が面白そうです。どなたかご覧になったらご寄稿を。
返信削除うちにもさびかけたベースが一本あります。引越しのたびにスタンドとともに捨てたいのですが。私のじゃないし。
なんか、また出てきてすみません。山口珠央ことダメ人間です。
返信削除猿丸さまに中村さまのライヴ姿をみたい、といちゃもん付けてるのに、教えてくれないんだもん。月末は関西→九州と移動中なのです。仕事です。
「パイレーツ・ロック」は観ておりませんが、昔あった「バンド・ワゴン」という映画は滅茶苦茶に良かったです。サントラも最高でした。
英国人の友人に連れていかれたのですが、これがまあ、ナンチャッテ系掘り出し物の一編でございました。ヴォーカルが人見知りで客席に背中向けて歌うんですよ。当時まだ若かった私は、ちょっと泣きました。日本で言えば、ブルーハーツか。夏木マリ「リンダ・リンダ」は一聴の価値有り。
そういえば、その友人が自分で編集したMy Favourite テープをくれたりして、なんかこれも青春の一頁だなあ。あいつも英国で就職したんだったなあ。入ってるのはレディオヘッドとかスウェードとか、あれもこれも痛いんですけれども(笑)もちろん捨てずに取ってあります。
ベースもギターも、コード進行は同じだから「どっちが簡単」てことはないのでしょうが、ジャズでもいけるベースを支持したい。茂根さまのベースの錆は、弦張り替えて直しましょう。勿体ないです。オレにください。
お邪魔します。
返信削除バンドものでぐっときたのは映画「ザ・コミットメンツ」。みうらじゅんの「アイデン&ティティ」も忘れられません。
ちなみに私はウッドベースを持っています。2曲だけ弾けます。指の皮がめくれます。
なんだろう、この「ベース」つながりは。
返信削除いや、みなさまありがとうございます。
露結さん、ウッドベースお持ちなんですか。それを弾く音楽はジャズ系ですか、それともストレイ・キャッツ系ですか。
「パイレーツ・ロック」B級の香りがして良いですね。ラジオ万歳。私は深夜テレビで観たい。深夜テレビで観てよかったのは「ペニー・レインによろしく」(っていうタイトルだったかな)。バンドもの、っていうとビートルズ映画しか思い浮かびませんが。ロックものだったら、やっぱり「さらば青春の光」!そういえば今日、マイケルの「THIS IS IT」観てきました。
さるまるさま
返信削除ストレイ・キャッツ系の友人から譲ってもらいました。
私がやるのはなんちゃってブルースですが、もう何年も触ってません。家具調ベースと呼んでインテリア気分でしばらく部屋に置いてましたが、あまりにデカすぎて今は物置の中です。
露結さま
返信削除「家具調ベース」っていいですね。通販雑誌に載ってそうな。インテリアとして素敵というか無敵ですが、たしかにデカすぎる。しかし弾くのむずかしそうだな。フレットレスですもんね。ウッドベースでブルース、かっこいいですね。
私もギブソンのゴールド・トップのレスポール、何年もさわってないな。というか、買ってからスタジオで一度も鳴らしてない。不憫な思いをさせています。
飛び入りでお邪魔いたします。海芋です。
返信削除デビ様とか、ブルーハーツとか、懐かしい名詞がいっぱい出てきて思わず、、、
私も学生時代、やっぱりバンドやりましたよ。1個下の弟はパンクでした。
「パイレーツ・ロック」、見たいなあと思っていた映画です。キャストの一人のビル・ナイが、怪しくて大好きなんです。
やはり彼の主演した「スティル・クレイジー」も、中年ロック男物語の傑作でした。
「ラブ・アクチュアリー」の中でも、とってもアヤしいロック歌手役で出ています。
「コミットメンツ」の青春ぽさも大好きでしたが、ビル・ナイの枯れた感じはたまりません。
日本映画では、先日みた「少年メリケンサック」、和製ピストルズ?が良かったですよ。
海芋さま
返信削除デビ様っていうのがもうね、いろいろわかっちゃう。ロック少女だったんですね。しかしバンドは意外だ。どんな曲をやっていたのか気になります。
「スティル・クレイジー」、中年ロック男物語と言われたら、もう、観ます。
しかし、たくさん映画観てますね。「少年メリケンサック」まで観てるとは。