2010年9月28日火曜日

何かいいことあったらなんなの   上野葉月

マンガ喫茶で矢吹版『迷い猫オーバーラン』を読んでいたら入浴シーンが12ページも続いたので、ついその足で仙川湯けむりの里へ行ってしまった葉月です、ご機嫌よう。
それにしても私ってどうしてこれほどまでに自分でも呆れるほど素直でわかりやすいのだろう。まあその辺が多くの人に深く愛される由縁なのだろうけど。

「竹下景子さんに200点」という文句が局地的大流行になる元凶となった『ゲゲゲの女房』最終週に至って満を持して(?)一反木綿オープニング登場にはさすがに私も驚きました。そういえば『ゲゲゲの女房』公式HPの写真集と題されたコーナーでタイトルバック・リニューアル撮影風景の写真が公開されているのだけどいくつかの写真が怖ろしく可愛い。
http://www9.nhk.or.jp/gegege/photo/vol06.html

思い起こせば『ゲゲゲの女房』初回を見たとき、オープニング最後のふたりで自転車に乗っている後ろ姿だけで泣きそうになった。ドラマが始まる前から泣かされてどうするんだっ、てなものである。
句会で象、鯨、白熊など大型哺乳類の出てくる句は必ず採ってしまうことはよく知られているのだけど、自転車の句も必ずと言っていいほど採ってしまうような気がする。どうして私はこんなに自転車に弱いのだろうか。謎だ。

最近やや下火になってきた気配もあるけど、世間ではかなり長い間(10年近く?)自転車ブームとでも呼べるものが続いていた印象がある。

職場で私の他に自転車通勤している人がもうひとりいる。彼は今時珍しいタイプ独身貴族なので80万円と150万円のロードバイク2台持っていて、交互に乗って来たりしてます。先日職場近くに停めてあったその同僚の自転車が盗難に遭った。盗まれたのは80万円の方。
そんな出来事がきっかけで自転車保険についてちょっこし調べてみたのだけど、ほぼ完全になくなっている模様。

数年前は10社近い保険会社が参入していた記憶があるのだけど、どうやら昨年ぐらいまでに撤退してしまったようだ。そう言われて見れば商品として成立するとも思えない。
昔っから自転車盗難は窃盗事件の中でも桁違いに多数だったし、自転車の事故も多く、私が子供だったころからずっと交通事故の死者の20%程度は自転車のサドルにまたがっていたはずだ。近年交通事故死者全体の数が減ったので自転車運転中の死者の割合は少し大きくなる傾向があったと思う。

葉月は意図的に出鱈目を書き連ねることも多いのだが、単なる記憶違いや勘違いもそれ以上に多いので、気になる方はご自分で調べてください。筆者が調べるのではなく読者が調べる。これがWEB2.0!!(ちょっこし違う)

近年、日本ではあんまり犯罪が減ったので、90年代ぐらいからそれまで件数が多すぎるため統計に入れてなかった自転車盗難も警視庁の犯罪統計に加えるようになったのではなかったか(これもよく調べないで書いています)。
ともかくこの30年ほどの日本での犯罪の減少は半端無くて、特に凶悪犯罪の類、殺人、強盗、性暴力、子供の虐待死など軒並み十分の一ぐらいに減っている。日本人は本当におとなしくなった。考えてみると成人男性のほとんどが武器の使い方を知らなければ触ったことすらないという状態が三世代にも渡って続くというのは一種の社会実験とすら感じる。

昔だったらマスコミが取り上げなかったような子供の虐待死など最近珍しがってマスコミが詳細に報道するので本当に勘弁して欲しい。ほとんどマスコミに接しないように気をつけている私の耳目にすら入ってくるぐらいだ。ああいう報道はどうにかして欲しい。

さて自転車に話を戻すと、東京の街というのは自転車通勤者にとってかなり辛い場所だ。
元来、自転車というのはかなり危険な乗り物で、人や自動車にぶつかりそうになることはほとんどないのに自転車に頻繁にぶつかりそうになる。そもそも見通しの悪い交差点で一時停止するという、交通法規とかマナーとか以前に正常な神経の動物だったら自然に喚起されそうな行動をあえて起こさない人がけっこういる。

自転車は車両なので車道の左側を通行しなければいけないのにそれを守っていない人が多い。
歩道を走る人も多い。これには理由があって原則車道なのに車道自体があまりにも整備されていないので歩道が自転車通行可になっている場所が多すぎたりするのだが。
だいたい所謂ママチャリだって、長い下りの坂道だったら時速100kmぐらい平気で出るのに、無免許で乗れる上にヘルメットが義務化されているわけでもない。そういう乗り物に小学校低学年の子供とか副腎皮質ホルモンの横溢している妙齢のご婦人などがいくらでも乗っているのだ。

様々な困難を挙げ連ねるときりがないが、総じて東京は自転車通勤者にとって優しくない環境であるのは疑いない。それでも自転車通勤者があまり減る気配を見せないのは、自転車がそれほど魅力的だと言うよりは一度自転車通勤を経験すると満員電車に乗る通勤に戻れないからのような気もする。私自身、雨の日にしか電車通勤をしないので単に雨で憂鬱になるのと満員電車の憂鬱を混同している可能性もあるのかもしれないけど。

自転車は危険だらけなので、自転車で無事出社したり帰宅したりすると、それだけで小さな達成感がある。こういう日常のささやかな達成感は心の健康を保つのに有効だという部分もあるかもしれない。
そんな統計があるとは思えないが、電車通勤者と自転車通勤者の自殺率を比較したら統計的に明かに有意な差異が観測されると思う。

ここまで書いてきてふと思い出したけど、古今東西、どんな社会でも独身男性の死亡率と配偶者のいる男性の死亡率は統計的に有意どころか、歴然と差が出ることはよく知られている。奥さんがいるだけで事故死したり病死したりする割合が減じるのである。ほんに奥さんとはありがたいものである。
親愛なる読者諸氏の中には独身の男性俳人もおられることと思うが、とりあえず作句などは自動機械に任せておいて婚活に励むのもよいのではないだろうか。
小さくてころっころっしているの希望、とか、田舎っぽい感じが好き、とか、看護師さんじゃなきゃやだ、とか、若くて眼鏡かけてればなんでもいい、とか、人にはそれぞれ事情があるかもしれないけど、とりあえず結婚しなさい。
死亡率がさがるぞ。

次々と蚤味わうや猿の秋  上野葉月






<句会告知>
来る10月30日(土)、久しぶりに吉祥寺句会番外編を決行します。
今回は”東京で最もおしゃれな街”仙川です。
いつものように挨拶はご機嫌よう、とび入り可、欠席投句可、飲み会のみ参加可。

場所:サイゼリア仙川店
題 :惹、具、リング、仙、川、及び当期雑詠、(ひとり10句まで投句可)
集合:16:00
出句:16:15

清記ののち、16:45からはせんがわ劇場にて某飛び地先生のジャグリング見物。
http://ppqp.web.fc2.com/

18:30
ジャグリングとまったく無関係につつじヶ丘某所で『肉じゃがじゃない会』
サブタイトル:今回は本当に最終回、家具でも食器でもCDでもDVDでも持ってけ泥棒!!

参加表明及び質問は葉月メールかmixiへ。
よろしくお願いいたします。

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